きのこ狩り

もし100万回君に「アイシテル」を届けても

日下瑛治の悲しい人生を想う@そして、誰もいなくなった最終回②

昨夜は昂っていて、寝付けなくて2時過ぎまでスマホを握りしめてました。

朝から、川野瀬殺害から万紀子と相討ちまでの30分を何度も見ています。

昨日は、瑛治の呼吸、瞬き、表情、言葉に乗せた感情、憎悪と美しさと儚さにただただ圧倒されて、瑛治の真意まで感じ取れる余力が残ってなかった。

今日は違う。

悲しみが止まらない。瑛治の胸の中を思うと悲しくて悲しくて、万紀子が許せない。



ジャンケンみたいだね。

なら、俺が死ぬだけだ。

まだ分かんないのかよ。

新一くんが息子なのか、俺が息子なのかどちらか一人しか選べないんだよ。

それを下手な嘘で引伸ばすから、だからこんな事になっちゃうんだ。


赤く高揚した顔で、母さんへの鬼気迫る衝動。

瑛治、いや友哉は離ればなれになって暮らす【母親からの慈愛】を独占したかったんだと思う。

ここが全て。最終回のクライマックスだと思う。

新一への復讐へ集中した憎悪も、万紀子からもう一人の息子を消したいが為なだけ。

だから、瑛治は新一の足しか刺せなかった。

慈愛だけを苦しく求め続けた母親の前で新一に殺めて欲しかった。

たった一人の息子になりたかった。


そう自分の中で結論付けた時、涙が止まらなくなった。

瑛治が、瑛治の人生が悲し過ぎる。

万紀子はいくらでも全てを打ち明けて3人で生活したり、新一から去り瑛治の元へ行けたはず。遺産を持ってやり直せたはず。

瑛治を産んだ母親でしょ?息子の幸せの為に何故必死に計画止めて、瑛治を受け止められなかったのか。

19才で新一が金沢の大学へ進学し家を出た時、瑛治はまだ13才だよ。

分かってます。ドラマのストーリーには正解は無くて、作品は脚本家と監督のものだと。

でもでも。悲しくてモヤモヤして…苦しい最終回でした。


それから。

最終回の日下瑛治が出たシーンは、全てが美しかった。

万紀子との電話のシーン。馬場さんに手を撃たれたシーン。

4回あった『そうだよ』の顔と声の表情。

対決シーンの全て。

狂気、儚さ、美しさ、麗しさ、妖しさ、可愛さの全てをいのちゃんの顔と声が表現していた、どれも予想を遥かに超えて。

いのちゃんの演技が好きだ。一番好きな俳優です。

悲しいけれど、どう頑張ってもカラフト叔父さんの伊野尾慧くんには会えません。

なぜもっと早く出会えなかったんだろう…。




続編があるのか、あるのならいつなのか分かりません。

最終回のモヤモヤも納得できてないけれど。


いのちゃんの息を飲む演技に圧倒され続けた作品にありったけの感謝を伝えたい。

この作品でしか見られない伊野尾慧がそこにあったから。